【夏休み特集】ぷかぷか浮力を体験!食塩水で物の浮き方の観察
海水浴で水に浮かんだとき、プールで浮かぶときと比べて、「海のほうがぷかぷか浮きやすい」と感じたことはないでしょうか。
同じように体を水にあずけているつもりでも、場所によって浮かびやすさに違いがあるように感じられます。
この違いはなぜ生まれるのでしょうか。実は、水の中ではたらく「浮力(ふりょく)」という力が大きく関係しています。
今回は、この浮力の性質について、身近な材料を使った実験を行いながら、そのしくみをわかりやすく調べていきます。
実験目的
今回の実験では、水の中で物体がどのように浮くのかを調べ、さらに食塩の量によって浮き方がどのように変わるのかを確認することを目的としました。
実験材料
- ペットボトル
- 水
- 塩
- 量り
- 卵
- サイコロ
- スポンジ
実験方法
ペットボトルに水を入れ、その中にサイコロ、卵、スポンジを入れて、それぞれの物体の浮き方を観察しました。
次に、水に食塩を加えて食塩水を作り、その濃度を変えながら、同じように物体の浮き方を調べました。
食塩水の濃度は、海水と同じ約3.5%のものに加えて、10%、15%、20%、26%(飽和状態)の合計5種類を用意しました。
それぞれの濃度の食塩水において、物体がどのくらい浮くのかを確認し、浮き方の違いを比較しました。
結果
それぞれの濃度の食塩水で、サイコロ、卵、スポンジの浮き方を観察し、その結果を表にまとめました。
観察してみると、食塩水の濃度が高くなるにつれて、物体はだんだん浮きやすくなることがわかりました。
特に卵は、水の中では沈んでいましたが、食塩の量を増やしていくと少しずつ浮き上がり、最後は水面近くまで浮くようになりました。

考察
今回の実験から、食塩水の濃度が高くなるほど、物体は浮きやすくなることがわかりました。
では、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。これは、水の中ではたらく「浮力(ふりょく)」という力が関係しています。
浮力とは、水や空気などの中にある物体を、上に押し上げる力のことです。この力は、物体が押しのけた分だけの水や空気の重さと同じ大きさになります。これを「アルキメデスの原理」といいます。
浮力の大きさは、次のように表すことができます。
浮力 = 体積 × 水の密度 × 重力
- 体積:物体が水に入っている部分の大きさ
- 水の密度:水の重さ(1リットルの水は約1kg)
- 重力:地球が物を引く力(約9.8 m/s²)
水に浮くために必要な浮力は、物体の重さと同じだけの力です。
- 物体の重さが、水に押しのけられる水の重さよりも大きい
→ 物体は沈む - 物体の重さが、水に押しのけられる水の重さと同じ
→ 物体は水に浮く - 物体の重さが、水に押しのけられる水の重さよりも小さい
→ 物体は水の上に浮き上がる
今回の実験では、塩を水にとかすことで水の密度が大きくなり、その結果、浮力も大きくなったと考えられます。
そのため、食塩水の濃度が高くなるほど、物体は浮きやすくなりました。
このことから、物体が浮くか沈むかは、重さだけでなく、水の性質(密度)とのバランスで決まることがわかりました。
まとめ
食塩水の濃度が高くなるほど、水の密度が大きくなり、浮力も大きくなるため、物体は浮きやすくなることがわかりました。
このことから、海水で人が浮きやすいのは、水に塩が含まれていて密度が高いためだと考えられます。